【感想】ハズビンホテル【ネタバレ】
ハズビンホテルはアメリカのインディーズアニメです。
話題になってた時に、見方がわからなくてスルーしてたのですが、悪役───ヴィランズの作品にハマったので(映画のジョーカーとかソシャゲのツイステとか)気になったので調べてみてみました。
今現在どこかの会社から配信されてるわけではなく、パイロット版の一話が31分ほどの長さ、内容でYouTubeで観られるのみです。
同じ世界観を共有しているが、登場人物が被らないヘルヴァボスは全7話、YouTubeで配信されています。
人気が止まらず、有志が日本語の吹き替え版を作り、それが公式にも認められて収益が原作者に渡るようになっているようです。私は無断転載は本当にクリエイターの努力を踏みにじる行為だと思っているので、こういうシステムは観てる方も安心で嬉しいです。
この何とも言えない魅力、一瞬で世界に引き込まれる絵面、斬新なストーリー、病みつきになるアングラ感。言葉では言い表せないのですが、気づいたら何回も観てしまう不思議な魅力があります。私も気づいたら一日中アラスターのこと考えたりしてました。
地獄は深刻な人口過剰問題を抱えており、365日に一度天使が虐殺しに来ます。
え、何そのストーリー。怖いよ。天使が殺しに来るのかよ。
運良く生き残っても、地獄の住人に救済などはなく、まぁまぁすぐ死ぬし、みんな人間性が良くない人々ばかりです。
下ネタもバンバン飛び出して来るので苦手な人は見られないと思います。ヘルヴァボスも無理です。
日本語吹き替えが声優さんじゃなくて嫌って人も見かけたけど、私は全然違和感なかったし、むしろ上手いなぁと思いました。歌もいいし、日本語版と英語版を延々ループ。
たまにチャーリーが悪魔っぽくなるのカッコよくてすごい良い。可愛くて正義感もあり前向き、なのに時々やっぱりこの子は地獄生まれなんだなってちょっと怖く感じるの。
惹きつけられるっていうのは感情を揺さぶられるってことだと思ってるので、「もしかしたらこの子は怖い子なのかもしれないな」って感じさせるのは勝ちだなって思います。だから恐怖とか、驚きとかはエンタメたり得る。
そう、それはつまりアラスターってこと。
アラスターって怖いんですよ。何考えてるのかわからないし、自分の揺るがない価値観があるから地獄きたんやな(笑)っていうのがよく分かります。「傷つけようと思ってるなら、とうにやってるさ…」のとこ大好き。この魅力を分解してみるとそれは非日常とか、人間味がないってことなのかなーって思いました。
「贖罪は生きている時だけすることができるんだ」って本当そうだろうなと思いますし。エンターテイメントの追求に一途なんですよね。他のどんなものがおざなりになったとしてもそれだけは譲らない。
造形、デザインも魅力的。
バイキンマン的存在、サーペンシスも好きです。
HAZBIN HOTELは既に配給会社に買い取られているようなので、公式の次の動きに期待したいですね。